外壁塗装などで使用される「フッ素樹脂塗料」は価格が高い、ひび割れの恐れがあるなど、さまざまなデメリットが存在します。このページでは、フッ素樹脂塗料を使用したコーティングのデメリットについて解説していきます。
フッ素樹脂塗料は、塗料の中でも高級塗料として認知されています。一般的には高級マンションやオフィスビル、建造物などの塗料に使用されることが多いです。近年は一般家庭の塗装にも使用され始めているようです。
耐久性が高いメリットがある一方で、ほかの塗料に比べて価格が高いことが最大のデメリットでしょう。良い塗料だからといって考えなしに使用すると、無駄なお金を払うことになり兼ねません。
エスケー化研で取り扱う塗料を例に挙げると、1平方メートルあたりの価格帯は、以下の通りです。
以上の価格帯を見ても、ほかの塗料に比べフッ素樹脂塗料の価格が高いのは一目瞭然です。しかし、さまざまな企業が努力しシェアの拡大を図ったことで、シリコン樹脂塗料の価格が下がっていった経緯があります。そのため、今後フッ素樹脂塗料の価格が下がることも考えられるでしょう。
フッ素樹脂塗料には油性と水性があり、水性のフッ素樹脂塗料を使用すれば価格を抑えることができます。エスケー化研で取り扱うフッ素樹脂塗料を例に挙げると、1平方メートルあたりの油性と水性の価格帯は以下の通りです。
以上の価格帯から、水性のフッ素樹脂塗料を使用すれば価格を抑えることが可能です。塗装費用を少しでも抑えたい場合は、水性のフッ素樹脂塗料を扱っている業者に問い合わせると良いでしょう。
フッ素樹脂塗料を使用したコーティングは、高い耐久性や光沢のある美しい仕上がりがメリットですが、塗膜が硬い故にひび割れの恐れがあります。地震などでひび割れが起きてしまうと、雨漏りの原因にもなるため対策が必要となります。
そのため、動きのあるコンクリートやモルタルにフッ素樹脂塗料は向いていないと言われています。フッ素樹脂塗料で外壁を塗装したい場合は、ひび割れのリスクなどを事前に確認しておくと良いでしょう。
フッ素樹脂塗料で外壁を塗装した場合、塗り替えるときもフッ素塗料を使用しなければいけません。フッ素樹脂塗料は防汚性に優れ、塗料の性質的に密着性が悪いため、ほかの塗料との相性が悪いのです。
そのため、一度フッ素塗料を使用したら次回の塗り替えもフッ素塗料を使用するため、その分のコストもかかります。また、耐久性が優れているために10年、20年後に塗り替える際、新たに優れた塗料が開発されていたとしても、塗料を変更することは基本的にできません。
塗料を選ぶ際は、耐久性や塗り替えのことも考えて検討する必要があります。
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全国のフッ素樹脂コーティング会社を調査し、上の選び方ポイントを踏まえたうえで、全国3拠点以上の事業所(従業員数80名以上)を保有し、またコスト品質納期(QCD)が厳しい自動車業界での実績があり、多種多様なフッ素樹脂コーティングを取り扱う会社3社をピックアップしました。(2021年5月時点調査)