フッ素樹脂コーティングの会社選びガイド » フッ素樹脂コーティングの基礎知識 » フッ素樹脂の形態とは

フッ素樹脂の形態とは

日常生活でさまざまな場面に利用されているフッ素樹脂は、1つの形態だけで存在するのではありません。実は、「ディスパージョン」「粒状」「粉体」と3つの異なる形態があります。

この記事では、フッ素樹脂の3つの形態について、特徴や性質、活用方法を紹介します。

【形態①】ディスパージョンのフッ素樹脂

ディスパージョンとは、1つ以上の成分が媒体の中で均一に分散している状態のこと。具体的には、乳化重合された水系分散体を界面活性剤で安定させた状態のことをいいます。

特徴

ディスパージョンの特徴は、フッ素樹脂の優れた性能を維持しながら、粘度が低いためコーティングや塗布がしやすくなることです。しかし、同じディスパージョンの形態でも、製品によって品質が大きく異なります。一般的な汎用品としてのフッ素樹脂製品から、粘度などを下げて金属加工用に改良したもの、反対に界面活性剤濃度を上げてガラスコーティング用にしたものなどさまざまです。目的に合わせたディスパージョンのフッ素樹脂を用いることが大切です。

活用方法

金属やガラスクロスなどのコーティング剤や他の樹脂への添加剤など、幅広い用途で使用されています。

【形態②】粒状のフッ素樹脂

粒状とは、粒子や顆粒の形状になった固体のことです。一般的に1つの粒子が目に見える大きさを粒状といいます。

特徴

粒状の特徴は、混練や成形が簡単なことです。また、押し出し成形などの加工プロセスでも樹脂が均一に溶けやすく、製品の品質を安定させやすいという利点があります。

活用方法

ディスパージョンや粉体よりもさらに幅広く利用されています。シール材やパッキンに使用すると耐熱性や耐摩耗性の向上が期待できます。そのほか、フィルムや成形品、食品、衣料分野など多様な業界で活用されているのが特徴です。

【形態③】粉体のフッ素樹脂

粉体とは、粒状よりも固体が細かく、非常に微細な粒の状態のことです。一般的に1つの粒子が目に見えない大きさを粉体といいます。固体の材料を粉末状に加工したものを粉体と呼びますが、μmレベルの粒子が集まって構成されているため、液体のように見えることもあります。

特徴

形状の特徴としては、粉末で分散しやすいことがあげられます。生成方法は、固体を粉砕するケースが多いですが、液体に溶けた成分をろ過したり、溶液を温めてガスとして噴射し急冷したりするやり方もあります。生成方法によって粒子の形状が異なり、均一や不均一のもの、丸い形状のものなどさまざまです。

活用方法

塗料やコーティング剤、加工などに利用されています。粉体のフッ素樹脂をシール材やパッキンに添加すると、耐熱性や耐摩耗性、耐薬品性などを向上させる効果があります。

3つの形態を理解してフッ素樹脂コーティングを行おう

優れた耐熱性や耐薬品性、非粘着性といった特性を持つフッ素樹脂。その形態には、ディスパージョン、粒状、粉体と3つあることをご紹介しました。

3つの形態のなかで、幅広い分野で使用されているのは粒状ですが、ディスパージョンも粉体もそれぞれに特徴や適した活用方法があります。3つの形態の違いや性質をよく理解したうえで、フッ素樹脂コーティングを行いましょう。

フッ素樹脂コーティング会社
おすすめ3選

フッ素樹脂コーティング
メーカー3選を詳しく見る

様々な機器や部品などに加工を施すことで、耐性を付与できるフッ素樹脂コーティング。耐性を持たせるのは性能を向上させるだけではなく、安全性に直結することも理由のひとつです。
どんな耐性を持たせたいか、どんな仕上がりを求めているのかによって加工メーカーをしっかり検討するようにしましょう。ここでは、用途別におすすめのフッ素樹脂コーティング加工メーカーをご紹介します。

量産部品・機器パーツ
コーティングなら
フロロコート名古屋
フロロコート名古屋公式キャプチャー

引用元:フロロコート名古屋
https://www.landingpage-synergy.com/Y3dpVfRU/

特徴
  • 塗装ロボットと自社設計の連続塗装ラインにより、均一かつ高効率なコーティングと大量生産を実現し、人件費の削減および加工時間の短縮を通じて、トータルコストを最適化
  • また、部分コーティングにも対応し、自動車部品の量産実績があります
主な対応基材

鉄/SUS/ゴム/銅/真鍮/PPS/ガラス/FKM/CFRP/PEEKなど

大型設備・タンク
コーティングなら
吉⽥SKT
吉⽥SKT公式キャプチャー

引用元:吉田SKT
https://www.y-skt.co.jp/

特徴
  • 強酸・強アルカリ環境に対応する焼き付けコーティングに特化し化学・自動車・食品分野での実績を持つ老舗メーカーです。
  • 大型設備により配管から大型タンクまで対応可能で、複数拠点による柔軟な生産体制と性能評価サービスも強みとしています。
対応基材

※公式に基材情報なし、カタログをダウンロードしてご確認ください。

高純度設備
コーティングなら
日本フッソ工業
日本フッソ工業公式キャプチャー

引用元:日本フッソ工業
https://www.nipponfusso.co.jp/

特徴
  • 熱交換器など特注機器をコーティングまで一貫対応。接液・接ガス部の非金属化によりコンタミリスクを低減し、半導体・医薬・食品など高純度環境での実績があります
  • 用途に応じた素材選定や形状最適化にも対応可能です。
対応基材

セラミック/CFRP/石英/鋼/鉄/鋳鉄など