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フッ素樹脂とテフロンの違いとは?

身近なものだとフライパンには、「フッ素加工」「テフロン加工」という2つの加工方法が存在します。そもそもフッ素樹脂とテフロンの違いとは何でしょうか?このページでは「フッ素樹脂」と「テフロン」の違いについて解説します。

テフロンはフッ素樹脂の一部で商標登録されたもの

フッ素樹脂加工のひとつであるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、デュポン社が商品化を図り「テフロン」という名称を付けて販売しました。そのためテフロンという言葉がメジャーとなり「テフロン加工」という言葉を用いたフライパンなどが売られるようになった背景があります。つまりテフロンとは、フッ素樹脂の一部が商標登録されたものです。

フッ素樹脂はフッ素を配合した合成樹脂のことで、テフロンだけでなくポリフッ化ビニルやポリフッ化ビニルデンなど多数の種類があります。種類ごとで性質や用途などが異なり、それぞれの性質に合った製品で用いられているのです。その中でテフロンはフッ素と炭素だけで製作されたフッ素樹脂で、高温にも強く、薬品に浸けたとしても安定した状態を保つという性質があります。そのため調理器具など幅広い分野で活用されている材料です。

マーブルコート・ダイヤモンドコートとは?

フッ素加工やテフロン加工と同様に、近年では「マーブルコート」「ダイヤモンドコート」という言葉も見かけるようになってきました。実は、マーブルコートもダイヤモンドコートもフッ素樹脂加工のことです。どちらも耐久性を高めるためのコーティングとなっており、通常のフッ素加工・テフロン加工よりも優れた耐久性があると言えるでしょう。ただマーブルコートとダイヤモンドコートでは、フッ素樹脂に混ぜられている材料が異なってきます。どのような違いなのかをみていきましょう。

マーブル

マーブルコートとは「フッ素樹脂+大理石の粉(マーブル)」を混ぜ合わせて作ったコーティング剤のことです。マーブルコートの方が、ダイヤモンドコートよりも比較的リーズナブルな製品も多いというメリットがあるでしょう。

ダイヤモンド

ダイヤモンドコートとは「フッ素樹脂+合成(人造)ダイヤモンドの粉」を混ぜ合わせて作るコーティング剤のことです。ダイヤモンドという点を考えればマーブルコートよりも高価な製品が多いデメリットはありますが、ダイヤモンドの方が高い硬度を誇るのでコーティング剤としてはより優れていると言えるでしょう。

フッ素樹脂コーティング会社
おすすめ3選

全国展開の
フッ素樹脂コーティング会社3

全国のフッ素樹脂コーティング会社を調査し、上の選び方ポイントを踏まえたうえで、全国3拠点以上の事業所(従業員数80名以上)を保有し、またコスト品質納期(QCD)が厳しい自動車業界での実績があり、多種多様なフッ素樹脂コーティングを取り扱う会社3社をピックアップしました。(2021年5月時点調査)

【業界のパイオニア】
フロロコート名古屋

引用元:フロロコート名古屋公式サイト
https://www.fluorocoat-nagoya.co.jp/

特徴
フッ素樹脂コーティングの日本のパイオニアとして表面改質技術と実績で業界をリード!多種多様な塗料と技術力で特注品から量産化まで対応。
対応業種

自動車、医療、半導体、食品加工機械(鉄板、窯など)、一般産業機械、化学、 ゴム、OA機器、製紙・印刷機械、繊維機械、建築、宇宙・航空

【自社オリジナル】
株式会社吉⽥SKT

引用元:吉田SKT公式サイト
https://www.y-skt.co.jp/

特徴
自社オリジナルのフッ素樹脂コーティングをはじめ多種多様な塗料をあつかっており、有機無機複合コーティングなどオリジナルのコーティング剤で対応
対応業種

自動車、医療、半導体関連、食品、宇宙・航空

【他の素材でも対応】
⽇建塗装⼯業株式会社

引用元:日建塗装工業公式サイト
http://www.nikken-toso.co.jp/

特徴
フッ素樹脂コーティングの他、自社独自の特許製品やセラミックコーティングなどフッ素樹脂以外のコーティングにも幅広く対応。
対応業種

一般産業機械、化学、半導体、食品、医療、自動車、ゴム、医薬、OA機器、製紙・印刷、繊維、建築