フッ素樹脂コーティングの会社選びガイド » フッ素樹脂コーティングの基礎知識 » フッ素樹脂とPAI樹脂の違いとは

フッ素樹脂とPAI樹脂の違いとは

本記事では、PAI樹脂の概要やメリット・デメリット、フッ素樹脂との違いについて解説します。

PAI樹脂とは

PAI樹脂は、成形後に熱処理を加えることで高い機械特性を発揮する素材です。主に棒材や板材、チューブの形で供給され、切削加工によって精密な部品を製作できます。

また耐熱性や耐摩耗性、寸法の安定性に優れているため、厳しい使用環境下でも安定した性能が求められる機械部品や電子機器部品などとして使用されています。

そして、導電性を持つグレードもあり、静電気対策を必要とする分野でも活用されています。高精度な仕上がりが可能なことから、金属の代替材としても使用されている樹脂です。

PAI樹脂のメリット・デメリット

メリット①優れた寸法安定性と加工精度

PAI樹脂は機械加工を前提とした材料としており、寸法の安定性に優れている点がメリットの一つです。温度や湿度の変化によって形状が変化しにくく、高い精度が求められる切削部品や機械構造部品に向いています。

メリット②耐摩耗性と耐久性が高い

耐摩耗性にも優れ、摩耗が懸念される摺動部品などにも使用できます。また、熱処理(アニール)によって機械特性をさらに強化できるため、耐久性が高い点もメリットです。

メリット③電子部品や絶縁材として使用できる

PAIは絶縁性を備えており、電子部品や絶縁材として使用できる樹脂です。反対に導電性を持たせることも可能で、静電気対策が必要な現場で利用されています。

デメリット①加工には専門的な知識が必要

熱処理によって性能を引き出す際には、加工後のアニール処理が必須です。取り扱いや加工には一定の設備と技術が求められ、他の樹脂に比べて手間がかかります。

デメリット②コストが比較的高め

PAI樹脂は優れた耐熱性や機械的強度、耐摩耗性などの特性から、一般的な樹脂材料よりも原材料費が高くなります。PAI樹脂を採用する際には、コスト面の慎重な検討が必要です。また、専用の設備や熱処理工程などが必要になる場合には、製造コストが増加する要因になります。

フッ素樹脂とPAI樹脂の違い

フッ素樹脂(PTFE)には高い耐薬品性があり、多くの化学物質に対して優れた耐久性を示します。また、摩擦係数が低く、すべり性が高いことから、シールや軸受けなどの部品にも利用されています。耐熱性が高く、長時間の使用に耐えられますが、柔らかいため機械的な強度や剛性はそれほど高くありません。

一方、PAI樹脂は機械的強度や寸法安定性に優れ、熱処理を施すことで性能をさらに向上させることが可能です。耐熱性も高く、精密機械部品や耐摩耗部品として使用できます。切削加工がしやすいため、複雑な形状の部品にも適しているほか、電気絶縁性も備えており、多様な工業用途に対応できる樹脂です。

PTFEは耐薬品性や低摩擦性を活かした用途に適し、PAIは高強度・高耐熱性を必要とする機械部品に向いています。それぞれの特性が異なるため、用途に応じて使い分けることが重要です。

フッ素樹脂コーティング会社
おすすめ3選

フッ素樹脂コーティング
メーカー3選を詳しく見る

様々な機器や部品などに加工を施すことで、耐性を付与できるフッ素樹脂コーティング。耐性を持たせるのは性能を向上させるだけではなく、安全性に直結することも理由のひとつです。
どんな耐性を持たせたいか、どんな仕上がりを求めているのかによって加工メーカーをしっかり検討するようにしましょう。ここでは、用途別におすすめのフッ素樹脂コーティング加工メーカーをご紹介します。

量産部品・機器パーツ
コーティングなら
フロロコート名古屋
フロロコート名古屋公式キャプチャー

引用元:フロロコート名古屋
https://www.landingpage-synergy.com/Y3dpVfRU/

特徴
  • 塗装ロボットと自社設計の連続塗装ラインにより、均一かつ高効率なコーティングと大量生産を実現し、人件費の削減および加工時間の短縮を通じて、トータルコストを最適化
  • また、部分コーティングにも対応し、自動車部品の量産実績があります
主な対応基材

鉄/SUS/ゴム/銅/真鍮/PPS/ガラス/FKM/CFRP/PEEKなど

大型設備・タンク
コーティングなら
吉⽥SKT
吉⽥SKT公式キャプチャー

引用元:吉田SKT
https://www.y-skt.co.jp/

特徴
  • 強酸・強アルカリ環境に対応する焼き付けコーティングに特化し化学・自動車・食品分野での実績を持つ老舗メーカーです。
  • 大型設備により配管から大型タンクまで対応可能で、複数拠点による柔軟な生産体制と性能評価サービスも強みとしています。
対応基材

※公式に基材情報なし、カタログをダウンロードしてご確認ください。

高純度設備
コーティングなら
日本フッソ工業
日本フッソ工業公式キャプチャー

引用元:日本フッソ工業
https://www.nipponfusso.co.jp/

特徴
  • 熱交換器など特注機器をコーティングまで一貫対応。接液・接ガス部の非金属化によりコンタミリスクを低減し、半導体・医薬・食品など高純度環境での実績があります
  • 用途に応じた素材選定や形状最適化にも対応可能です。
対応基材

セラミック/CFRP/石英/鋼/鉄/鋳鉄など