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フッ素樹脂とウレタン樹脂の違いとは

よく使用される塗料として、「フッ素樹脂」と「ウレタン樹脂」の2種類があります。フッ素樹脂コーティングに慣れていなければ、どちらを選ぶべきなのかわからなくなることもあるでしょう。しかし両者には明確な違いがあります。ここでは、フッ素樹脂とウレタン樹脂の違いやメリット・デメリットについて解説します。

ウレタン樹脂とは

ウレタン樹脂とは、分子の中にウレタン基を含む高分子化合物を総称した言葉ですが、ウレア結合やビゥレット結合、カルボジイミド結合などから誘導される樹脂を含むこともあります。一般的には「ポリウレタン」と呼ばれており、弾力性に優れるのが特徴。また、ハードとソフトの2つのセグメントを制御することにより、異なる特性が現れるのも大きな特徴と言えます。

ウレタン塗装のメリット・デメリット

ウレタン塗装のメリット

ウレタン塗装にはさまざまなメリットがあります。まず価格が安いのに傷がつきにくく高級感があるように見えることです。また、耐水性や耐熱性も高いことから、過酷な環境でも耐えられるだけの特性があると言えるでしょう。防水工事にウレタン塗料を使用しても、防水効果を得られるはずです。

そのほか、塗料の種類が豊富であること、施工する場所を問わないことなども、工事の際に大きなメリットとなるでしょう。

ウレタン塗装のデメリット

ウレタン塗装は耐熱性があるものの紫外線には弱く、屋外で使用すると変色しやすいことがデメリットとなるかもしれません。また耐久性が低いため、長期間にわたり持続させたい場合には適しません。屋内の熱や水にさらされやすい場所での塗装であれば適すると考えられます。

フッ素樹脂とウレタン樹脂の違い

フッ素樹脂コーティングとウレタン樹脂の違いは、主に「耐用年数」「価格」「耐候性」にあると言えます。

ウレタン樹脂は耐用年数や耐候性は低いものの、価格を抑えられる塗料です。しかし、フッ素樹脂塗料であれば耐候性が高く耐用年数も長くなる反面、価格が高くなりやすい傾向にあります。

一般的な目安としては、フッ素樹脂コーティングであれば15~20年の耐久性がありますが、ウレタン樹脂であれば8~10年で寿命が訪れるとされています。ウレタン樹脂塗装の費用が抑えられるとしても、耐久性が低ければ費用対効果が低く感じられることもあり、フッ素樹脂コーティングの方が安価であると感じることもあるでしょう。

フッ素樹脂とウレタン樹脂は正反対の性質を持つと言っても過言ではありません。用途を考えて、どちらの塗料が適しているかを考慮したうえで選択することが重要です。

フッ素樹脂コーティング会社
おすすめ3選

全国展開の
フッ素樹脂コーティング会社3

全国のフッ素樹脂コーティング会社を調査し、上の選び方ポイントを踏まえたうえで、全国3拠点以上の事業所(従業員数80名以上)を保有し、またコスト品質納期(QCD)が厳しい自動車業界での実績があり、多種多様なフッ素樹脂コーティングを取り扱う会社3社をピックアップしました。(2021年5月時点調査)

【業界のパイオニア】
フロロコート名古屋

引用元:フロロコート名古屋公式サイト
https://www.fluorocoat-nagoya.co.jp/

特徴
フッ素樹脂コーティングの日本のパイオニアとして表面改質技術と実績で業界をリード!多種多様な塗料と技術力で特注品から量産化まで対応。
対応業種

自動車、医療、半導体、食品加工機械(鉄板、窯など)、一般産業機械、化学、 ゴム、OA機器、製紙・印刷機械、繊維機械、建築、宇宙・航空

【自社オリジナル】
株式会社吉⽥SKT

引用元:吉田SKT公式サイト
https://www.y-skt.co.jp/

特徴
自社オリジナルのフッ素樹脂コーティングをはじめ多種多様な塗料をあつかっており、有機無機複合コーティングなどオリジナルのコーティング剤で対応
対応業種

自動車、医療、半導体関連、食品、宇宙・航空

【他の素材でも対応】
⽇建塗装⼯業株式会社

引用元:日建塗装工業公式サイト
http://www.nikken-toso.co.jp/

特徴
フッ素樹脂コーティングの他、自社独自の特許製品やセラミックコーティングなどフッ素樹脂以外のコーティングにも幅広く対応。
対応業種

一般産業機械、化学、半導体、食品、医療、自動車、ゴム、医薬、OA機器、製紙・印刷、繊維、建築