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フッ素樹脂とPVC樹脂の違いとは

PVC樹脂はビニールの素材として広く使われている樹脂で、製造コストの安さから日常品にも多く採用されています。ここではそんなPVC樹脂のメリット・デメリット、さらにフッ素樹脂との違いについて詳しく解説します。

PVC樹脂とは

PVC樹脂は「Poly vinyl chloride」の略称で、「ポリ塩化ビニル」や「ビニール」とも呼ばれます。熱可塑性樹脂の一種で加工しやすく、苛性ソーダを製造する過程で副産物として得られる塩素と、石油由来のエチレンを原料として作られるため、比較的低コストで生産できるのが特徴です。また、プラスチックのなかでも石油使用量が少ないことから石油依存度が低く、近年はリサイクル技術の発展によって再利用が進められています。

PVC樹脂のメリット・デメリット

メリット①軟質PVCと硬質PVC

PVC樹脂は、加工の仕方によって手で曲げられるほど薄く柔らかい軟質PVCにも、耐久性を高めて厚みを持たせた硬質PVCにも加工できます。加工の仕方によって耐久性を細かく調節できるため、幅広い用途で使われています。またコーティングやディッピング素材としても利便性が高く、ほかの素材と組み合わせて使うことでさらに多くのニーズに応えます。

メリット②安価で生産できる

PVC樹脂はプラスチック樹脂のなかでも汎用性が高く、安価な素材として扱われています。加工のしやすさから大量生産にも向いており、ビニール袋など日用品の素材にも広く採用されています。

メリット③透明度が高く紫外線に強い素材

薄くて軽く、丈夫なPVC樹脂はビニールハウスの素材としても広く使われています。PVC樹脂単体では紫外線に弱いですが、PVC素材の加工のしやすさを活かしてほかの素材と組み合わせることで、高い耐久力と紫外線耐性を得られます。紫外線対策の処理方法も安定剤の添加から表面コーティングまで幅広く存在するため、用途やコストに合わせた方法を選べるのがメリットとなっています。

デメリット①耐熱性の低さと難燃性

PVC樹脂は燃えにくい素材ですが、耐熱性は低く、約80度の温度で変形が起きます。また低温環境にも弱く、-20度ほどで脆化し、破損しやすくなります。火には強く、燃えにくい素材ですが、無理やり燃やした場合、不完全燃焼を引き起こして塩化水素といった有毒ガスを発生します。このため処理の際には注意が必要で、適切な処理が重要となります。

デメリット②有機溶剤に対する脆弱性

耐酸性、耐アルカリ性、耐油性が高いのがPVC樹脂の特徴で、多くの無機薬品に対して高い耐薬品性を示します。このため医薬品の容器や、化学プラントの配管などに適性を持つ素材となっています。一方で有機溶剤と一部の塩素系化合物、芳香族炭化水素は例外で、これらの薬品には短時間で浸食され、強度を落としてしまうため注意が必要です。

フッ素樹脂とPVC樹脂の違い

フッ素樹脂は耐熱性・耐薬品性を持つ樹脂素材ですが、加工が難しく、製造の技術的な難易度とコストが高いのがデメリットとなっています。一方で、PVC樹脂は安価で加工がしやすく、大量生産に向いた樹脂素材ですが、フッ素樹脂に比べて耐熱性・耐薬品性は劣ります。このため耐熱性や耐薬品性が重視される場合にはフッ素樹脂が採用され、インフラや日用品など大量に求められるものにはPVC樹脂が選ばれることが多く、用途に応じて使い分けられます。

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おすすめ3選

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様々な機器や部品などに加工を施すことで、耐性を付与できるフッ素樹脂コーティング。耐性を持たせるのは性能を向上させるだけではなく、安全性に直結することも理由のひとつです。
どんな耐性を持たせたいか、どんな仕上がりを求めているのかによって加工メーカーをしっかり検討するようにしましょう。ここでは、用途別におすすめのフッ素樹脂コーティング加工メーカーをご紹介します。

量産部品・機器パーツ
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引用元:フロロコート名古屋
https://www.landingpage-synergy.com/Y3dpVfRU/

特徴
  • 塗装ロボットと自社設計の連続塗装ラインにより、均一かつ高効率なコーティングと大量生産を実現し、人件費の削減および加工時間の短縮を通じて、トータルコストを最適化
  • また、部分コーティングにも対応し、自動車部品の量産実績があります
主な対応基材

鉄/SUS/ゴム/銅/真鍮/PPS/ガラス/FKM/CFRP/PEEKなど

大型設備・タンク
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吉⽥SKT
吉⽥SKT公式キャプチャー

引用元:吉田SKT
https://www.y-skt.co.jp/

特徴
  • 強酸・強アルカリ環境に対応する焼き付けコーティングに特化し化学・自動車・食品分野での実績を持つ老舗メーカーです。
  • 大型設備により配管から大型タンクまで対応可能で、複数拠点による柔軟な生産体制と性能評価サービスも強みとしています。
対応基材

※公式に基材情報なし、カタログをダウンロードしてご確認ください。

高純度設備
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日本フッソ工業
日本フッソ工業公式キャプチャー

引用元:日本フッソ工業
https://www.nipponfusso.co.jp/

特徴
  • 熱交換器など特注機器をコーティングまで一貫対応。接液・接ガス部の非金属化によりコンタミリスクを低減し、半導体・医薬・食品など高純度環境での実績があります
  • 用途に応じた素材選定や形状最適化にも対応可能です。
対応基材

セラミック/CFRP/石英/鋼/鉄/鋳鉄など