自社部品にフッ素樹脂コーティングを依頼する際、まず気になるのが「自社の素材でも対応してもらえるのか」という点です。
本記事では、対応しやすい素材・条件付きの素材・対応が難しい素材を整理し、依頼前に確認すべきポイントを解説します。
フッ素樹脂コーティングは、素材名だけで対応可否が一律に決まるわけではありません。コーティング剤の種類や施工方法、部品の形状、使用温度、用途、表面状態などによって適した仕様が変わります。一般的な焼成型では、以下のような金属素材が主な対応対象です。
ただし、同じ素材でも板厚や形状、既存の表面処理などによって施工条件が変わる場合があります。具体的な対応可否は、材料記号を含めてメーカーに確認することが大切です。
素材によって対応可否が分かれる根本的な理由は、コーティングの工程にあります。フッ素樹脂コーティングは一般的に約400℃による焼き付け(焼成)工程が必要※とされており、この温度に耐えられる素材かどうかが対応可否の分かれ目です。耐熱性のない一般的な樹脂・ゴムなどは、焼成工程で変形・溶融するおそれがあるため、標準的な焼成型コーティングでは対応が難しくなります。
※参照元:シャイン工芸公式HP(https://shinekohgei.co.jp/archives/514)
フッ素樹脂コーティングには、大きく分けて焼成型と常温型の2種類があり、対応できる素材の範囲が異なります。
ただし、対応材質や使用環境は製品ごとに異なります。焼成型と常温型の特性・加工工程の詳細は、以下のページでご確認ください。
金属以外にも、仕様や施工条件によってフッ素コーティングを検討できる素材があります。特に耐熱性のある樹脂やガラス、セラミックスなどは、素材そのものの特性だけでなく、表面状態や形状、使用環境を含めて判断します。
以下は、焼成型のフッ素樹脂コーティングを中心に対応が難しいとされる素材です。
フッ素樹脂コーティングは、塗膜の密着性を確保するために、材質に応じた前処理(ブラスト処理・脱脂・プライマー塗布など)が必要です。前処理の種類や工数は、コーティングにかかる費用にも影響します。
前処理を含めた費用の考え方については、以下のページよりご確認ください。
鉄・ステンレス・アルミなどの金属素材では、表面のサビ・酸化膜・油分を除去する前処理が密着性を左右します。素材ごとに、ブラスト処理による表面粗化や、脱脂による油分除去などの前処理が必要です。
ガラスやセラミックスは金属とは異なり、脆性や表面状態への配慮が必要です。ブラストなどの前処理を行う場合も、素材や部品形状に適した条件を設定する必要があります。コーティング仕様とあわせてメーカーに確認しましょう。
「自社の素材でコーティングを依頼できるか確認したい」という場合、以下の情報を事前に整理しておくと、メーカーとのやり取りがスムーズに進みます。
フッ素樹脂コーティングの対応可否は、素材だけでなく、表面状態や部品形状、使用温度、用途によっても変わります。特に樹脂やゴムなど焼成が難しい素材でも、施工方法を変えることで対応できる場合があるため、まずは基材の材料記号と使用環境を整理し、専門メーカーへ相談しましょう。
当メディアでは、素材・用途・コーティングの悩みに合ったメーカーを比較できます。3社の得意分野を整理しているので、比較・検討にご活用ください。
様々な機器や部品などに加工を施すことで、耐性を付与できるフッ素樹脂コーティング。耐性を持たせるのは性能を向上させるだけではなく、安全性に直結することも理由のひとつです。
どんな耐性を持たせたいか、どんな仕上がりを求めているのかによって加工メーカーをしっかり検討するようにしましょう。ここでは、お悩み別におすすめのフッ素樹脂コーティング加工メーカーをご紹介します。
引用元:フロロコート名古屋
https://www.landingpage-synergy.com/Y3dpVfRU/
鉄/SUS/ゴム/銅/真鍮/PPS/ガラス/FKM/CFRP/PEEKなど
引用元:吉田SKT
https://www.y-skt.co.jp/
※公式に基材情報なし、カタログをダウンロードしてご確認ください。
引用元:日本フッソ工業
https://www.nipponfusso.co.jp/
セラミック/CFRP/石英/鋼/鉄/鋳鉄など